ドラッグストアなどで売っているホワイトニングと歯科医院で行うホワイトニングの差は?

ホワイトニングは歯科医院で行う治療ですが、ドラッグストアなどに行くと、ホワイトニングを謳った歯磨き粉を目にします。
では、歯科医院でのホワイトニングと、こうした市販のホワイトニング歯磨き粉とでは、一体どれくらいの差があるのでしょうか?
ここでは、ホワイトニングをテーマにして、市販のタイプと歯科医院で行うタイプとの差を解説していきます。

1. 同じホワイトニングでも全く別物

そもそも、歯科医院で行うホワイトニングと市販のホワイトニング歯磨き粉は、全くの別物です。
ホワイトニングの仕組みとして解説される、過酸化水素や過酸化尿素の薬剤を用いて、エナメル質の形状変化を利用する方法は、歯科医院で行われるホワイトニングを指しています。

一方、市販のタイプでは、こうした効果を一切期待できず、含まれている成分も全く違います。
市販のホワイトニングで叶うのは、あくまで歯の表面について汚れを落とすものであり、ホワイトニングと言うよりは、クリーニングという言葉が適切になります。

2. なぜ全くの別物なのか

これには国で定められたルールや資格が関係してきます。歯科医院で行うホワイトニングでは、それに関わる薬剤が使用されますが、それらを取り扱うには、特別な資格が必要となるのです。
つまり、ドラッグストアの店員では、ルール上、歯科医院で扱う薬剤は取扱いできないのです。
これは日本における法律のため、海外の歯磨き粉では、歯科医院で使う成分が含まれているものもあります。

このため、人によってはネットを利用してそれらの類のものを購入するケースがありますが、もし何か問題が発生した場合は自己責任になってしまいますし、おススメできる手段とは言えません。
特に海外製のものとなると、当然商品自体も、その国の人の体質に合わせてあるため、薬剤の量などが日本人に合わないこともあり、副作用を招く可能性もあるのです。

3. 市販のホワイトニングの効果

歯科医院で使用するホワイトニング剤を使用していないため、効果は全く異なります。
市販のホワイトニング歯磨き粉には、色素を分解する成分が含まれています。
このため、歯磨き時に使用することで、コーヒーなどで付着した箇所を綺麗にすることができるのです。

いわば、歯の表面に付着した色素を落とすわけで、歯そのものを白くしているわけではありません。
最も、実際にこうした汚れでの変色が気になるのであれば、市販のホワイトニング歯磨き粉で充分です。
しかし、歯自体の黄ばみなどを白くしたいのであれば、市販のタイプでは全く効果は得られないのです。

4. ホワイトニング歯磨き粉の成分に注意

市販のホワイトニング歯磨き粉は、多くの種類が販売されており、それぞれの商品には、含まれている成分が必ず記されています。ここで注意が必要なのが「研磨剤」です。
名前で想像つくかもしれないですが、これは歯を削ることで表面の汚れを落とすことを目的にしています。
しかし、これを歯磨きで使用するとなると、汚れどころか、表面のエナメル質を傷つけてしまうことになります。

ちなみに、いくらエナメル質の汚れを落としたところで、歯が白くなることはありません。
なぜなら、黄ばみなどの変色の元は、エナメル質の奥にある象牙質にあるからです。
つまり、いくら表面を削っても歯は白くならず、ただエナメル質を傷つけるだけになります。
このため、「研磨剤」を成分にしてホワイトニング歯磨き粉は、使用を避けた方がいいでしょう。

5. どちらのホワイトニングがおススメか?

歯を白くするという効果で比較すれば、正直比較にならないくらいの差があります。
何しろ市販のタイプでは、歯そのものを白くすることはできず、得られるのはクリーニング効果だからです。
ただ、これは市販のタイプが悪いと言っているわけではなく、クリーニングとしての効果はしっかり得られます。

歯の表面についた着色はきちんと落とすことができますし、それが目的であれば、むしろ市販のホワイトニング歯磨き粉を使うのは、正しい選択です。
しかし、歯そのものの変色に悩んでいるのであれば、それは効果が期待できないことになります。
このため、文字どおりホワイトニングが希望なら、歯科医院でのホワイトニングをおススメします。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、市販のホワイトニングと歯科医院のホワイトニングの差についてまとめます。

  1. 同じホワイトニングでも全く別物 :使用している薬剤が異なるため、得られる効果も全く異なる
  2. なぜ別物なのか :法律上、歯科医院のホワイトニング剤に含まれている成分は、一般では取扱できない
  3. 市販のホワイトニングの効果 :歯の表面に付着した着色や汚れを落とす。歯そのものを白くはできない
  4. ホワイトニング歯磨き粉の成分に注意 :研磨剤が含まれていると、エナメル質を傷つける恐れがある
  5. どちらのホワイトニングがおススメか? :歯自体を白くしたいなら、歯科医院のホワイトニングを行うべき

これら5つのことから、市販のホワイトニングと歯科医院のホワイトニングの差について分かります。
同じホワイトニングの名が付けられていても、それぞれで得られる効果は全く別物です。
このため、歯科医院のホワイトニングが安く行えると考えてしまうと、期待した効果は得られません。
市販のホワイトニングで叶うのは、あくまで歯の表面のクリーニングと判断しておいてください。