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食育について

毎月19日は「食育の日」

食育

みなさん、「食育」という言葉を聞いたことがありますか?
2005年7月15日、食育基本法が施行されましたが、そこでは、食育を
「生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎」
と位置づけています。

子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身につけるためには何よりも「食」が重要です。そして、「食べること」には「歯」はかかせません。

当クリニックでは、食育カウンセラーが「“食”は歯と体の健康の源」をモットーに、食生活と虫歯予防や簡単なレシピについて情報提供しております。食事を美味しく楽しく食べるには、健康な歯を守ることが大切です。そして、歯の健康を守ることは全身の健康を守ることにもつながっていきます。

みなさんも、食育の日には家族みんなで「食の大切さ」と「歯の健康」について考えてみませんか?

「歯育て」食材

豆類
豆は歯を硬くするカルシウムをはじめ、鉄分、たんぱく質など子どもに必要な栄養素がたくさん含まれています。
肉・魚
肉や魚に含まれるたんぱく質は、丈夫な歯や体をつくるのにかかせません。肉と魚をバランスよく食べましょう。
乳製品
強い歯をつくるカルシウムが含まれています。
野菜
歯のエナメル質の形成にかかわるビタミンAや、お腹の調子を整える食物繊維が豊富に含まれています。旬の野菜を上手に取り入れて、野菜嫌いを克服しましょう。
果物
他の栄養素の吸収を助けるビタミンやミネラルが含まれています。

心と身体の健康を阻害する「8つのマイナス食習慣」

1. 孤独食
ひとりで食べる
2. 個別食
同じ食卓にいながら、それぞれが好きなものを食べる
3. 固有食
決まったものしか食べない
4. 粉もの食
粉を使った主食を好んで食べる
5. 少食
食べる量が少ない
6. 濃味食
味の濃いものばかり食べる
7. 不規則食
食事時間が不規則で、食べたい時に食べる。ダラダラ食べる。
8. 早食い食
食事に時間をかけず、ほとんど噛まない

特に子どもの場合、1人きりでの食事は好き嫌いが増えたり食事量も不足しがちで、生活習慣病の原因にもなります。また、食卓に会話が無いので、社会性や食事のマナーが身につかず、コミュニケーション能力が欠如し、協調性のない人間になりやすいのです。

さらに、ダラダラと食べたり、ほとんど噛まなかったりすると、虫歯ができやすくなってしまいます。

あなたの家庭でも、当てはまるものはありませんか?
全部改善するのが難しくても、ひとつでも改善できるよう心がけましょう。

食育レシピ

糖分と虫歯の関係

糖分と虫歯の関係

虫歯はどうやってできるのでしょう?

歯の表面にいる虫歯菌は、口の中に食べ物が入ってくると、食べ物に含まれる糖分を食べて酸を出します。酸によって歯はやわらかくなり溶けてしまうのです。すると、歯の表面からミネラルが出てしまい、そこに虫歯菌がどんどん入っていきます。そして、虫歯になってしまうのです。

糖分の量が同じでも、歯にくっつきやすい食べ物、口の中に長く入れている食べ物ばかり食べると、虫歯菌がその糖分を食べて酸を出す時間が長くなるので、歯が溶けやすくなり、虫歯になりやすい状態が長く続くのです。だらだらと長い時間食べ続けることも同じです。

「そういえばうちの子も・・・」
お子さんの普段の食生活、思い当たる点はありませんか?

  • 歯にくっつきやすい食べ物
  • 口の中に長く入れている食べ物
  • だらだら食い

上記を減らし、虫歯予防に努めましょう。

糖分マメ知識

Q:「糖分控えめ(低糖)」と「甘さ控えめ」、どう違うの???

A:「糖分控えめ(低糖)」→厚生労働省が定めた栄養表示基準で、食品100gあたりの糖分含有量が5g以下のもの。
「甘さ控えめ」→特に基準が無く、栄養成分とは無関係。

※「甘さ控えめ」とあっても、糖分が多く高カロリー食品もあります。
お子さんへのおやつ選びは、食品表示をしっかりチェックしたいものですね。

キシリトールで虫歯予防!

キシリトールは自然界に存在するヒトに安全な食べ物です。FAO(国際食料農業機関)とWHO(世界保健機関)の合同規格委員会で「一日の許容摂取量を限定せず」という最も安全性の高い食品カテゴリーとして評価されています。
キシリトールは、私たちに身近な野菜や果物にも含まれているんですよ。

野菜・果物キシリトール含有量
(mg/100g 乾燥重量)
イエロープラム935
イチゴ362
カリフラワー300
ラズベリー268
チコリー258
ナス180
レタス131
ホウレンソウ107

そして、実は人の体の中でも、一日約15g作られているのです。

キシリトールは砂糖と同じくらい甘いのに、砂糖と違って虫歯を予防できます。
それはなぜでしょう?

口の中の虫歯菌は、食べ物の糖分をえさにして、歯を溶かす酸を出します。
キシリトールは虫歯菌のえさにはならない糖分なので、虫歯菌は酸を作ることができません。キシリトールを習慣的に使うことで、口の中が虫歯菌の居心地の悪い環境になり、虫歯菌は減っていき、虫歯になりにくい菌が増えていきます。つまり虫歯になりにくい環境になるのです。

では、「キシリトール入り」と書いてある食品ならどれでも虫歯にならないのでしょうか?
キシリトールと書いてある食品でも、その他に糖分が入っていれば虫歯菌のえさになってしまいます。食品表示をじっくりと見てみましょう。意外に砂糖が入っているものが多いんですよ。

虫歯予防のためのキシリトール食品選びには、以下の点が大切です。

  1. 100%キシリトール、または、キシリトール50%以上かつシュガーレスのものでないと虫歯予防に有効ではない。
  2. 意外にカロリーが高い(キシリトールは砂糖の約75%のカロリーがある)

キシリトールは安全な食べ物であり虫歯予防に強い味方!!
是非毎日の生活に上手に取り入れていきましょう。

糖分マメ知識

Q:「無糖」と「砂糖無添加」、どう違うの???

A:「無糖」→糖分が含まれていない
「砂糖無添加」→砂糖以外の糖分(ブドウ糖や果糖)が含まれている場合がある
※「砂糖無添加」でも油断禁物!虫歯予防に食べたら歯磨きしましょう。

食育レシピ

よく噛んで食べよう

よく噛んで食べよう

忙しいからといってついつい早食いしていませんか?よく噛んでいますか?

乳幼児の頃からよく噛むと、あごや体が丈夫になるだけでなく、脳が刺激され脳細胞の発達にとって大切な栄養をより多く脳に送ることにつながります。また、歯並びにも影響します。歯並びが悪いと見た目が悪いだけではなく、虫歯や歯周病になりやすいのです。

また、よく噛むと唾液の量も増えます。唾液には以下のような働きがあります。

  1. 味がよくわかる
  2. 消化を助ける
  3. 虫歯や歯周病の予防
  4. 発ガン物質の抑制

でも、よく噛むには、歯が健康でなければいけません。

歯が悪い

食べ物をよく噛めない、すりつぶせない

胃に負担がかかる

腸に負担がかかる

肛門に悪影響

上記のように順番に全部悪くなってしまい、健康が保てなくなります。

日本咀嚼学会では、噛むことの大切さを「卑弥呼の歯がいーぜ」という標語で伝えています。現代人の1回の食事では、平均約620回噛んでいるのに対し、卑弥呼が生きていた時代は平均約3990回と約6倍!

「ひ」 肥満予防
よく噛むことで満腹中枢が刺激されます
「み」 味覚の発達
よく噛むことで唾液の分泌が促され味がよくわかります
「こ」 言葉(発音)の発達
よく噛むことで顔の筋肉が発達し、発音が明瞭になり表情も豊かになります
「の」 脳の発達
よく噛むことで脳細胞が活性化します
「は」 歯の病気
(虫歯、歯周病の予防)
よく噛むことで唾液の分泌が促されます

「が」 ガンの予防
よく噛むことで唾液の分泌が促され、唾液中の酵素(ラクトペルオキシターゼ)が発ガン性物質を除去します
「い」 胃腸の働きをよくする
よく噛んで食べ物を細かく砕くことで胃腸への負担を和らげます
「ぜ」 全身の活力を生む
しっかり噛むことで全身に力が入り、体力・運動能力の向上になります

生活習慣チェックシート
~うちの子は虫歯になりやすい?なりにくい?~

チェックシート

食事の時間はとくに決まっていない

おやつの時間はとくに決まっていない

よく噛まずに食べる

ジュースやイオン飲料を飲んでいることが多い

アメやキャラメルをよく食べる

食べ物を食べたあとに、そのまま寝てしまうことがある

夜中に水やお茶以外のものを飲んだり食べたりすることがある

仕上げ磨きはしない日のほうが多い

いくつ当てはまりましたか?
上記の生活習慣は、どれも虫歯菌が喜ぶものばかりです。改善せずにほうっておくと虫歯になってしまう危険性があります。
お子さんの歯の健康は、親だけができる素敵なプレゼントです。
今からでも遅くありません。
生活習慣を見直して、お子さんに一生ものの「丈夫で健康な歯」をプレゼントしましょう!

食育レシピ

母乳と虫歯の関係

母乳と虫歯の関係

母乳って、虫歯になりやすいのでしょうか?
授乳期のお子さんがいるママはとっても気になるところですよね。

虫歯は、歯の表面にいる虫歯菌が、食べ物に含まれる糖分をえさにして出す酸によって、歯が溶けて発生します。糖分の中でも、白砂糖のような「ショ糖」を食べると虫歯菌は「デキストラン」というネバネバ物質を出し、歯の表面に酸をくっつけてはがれにくくしてしまいます。酸が長時間歯にくっついているということは、歯がより一層溶けやすくなって、虫歯になりやすいのです。

母乳には乳糖という糖分が含まれていますが、虫歯菌は乳糖を食べてもデキストランを出さないため歯に酸が長時間くっつくことがなく、虫歯になりにくいのです。さらに母乳にはラクトフェリンという抗菌物質が含まれています。つまり、母乳そのものには虫歯予防の働きがあるのです。

しかし、離乳食が始まり、食べ物やおやつからショ糖が口の中に入るようになると、虫歯菌は「デキストラン」を出すようになってしまいます。人工乳よりも母乳のほうが頻繁に飲むため、口の中が酸性になっている時間が長くなってしまうのです。母乳をダラダラ長く飲んでいると虫歯になりやすいといわれるのはこのためです。

母乳だけ:乳糖+虫歯菌 → 酸のみ産出(歯に酸がくっつかない)
食べ物 :砂糖+虫歯菌 → 酸&デキストラン(歯に酸がくっつく)

「母乳やめようかな」と心配になるママもいるかもしれません。でも、母乳を飲ませているからといって必ず虫歯になるわけではありませんよ。虫歯予防には正しい食生活をし、キシリトールを上手に取り入れ、しっかり歯磨きすることが大切なのです。そして、歯の定期健診も積極的に受けましょうね。

食習慣と虫歯

口の中のpHは、普段は約7になっています。 食事をすると虫歯菌が糖分を食べて酸を出すので、口の中も急激に酸性になります。pHが5.5以下になると歯の表面が溶けてカルシウムやリンが溶け出てしまいます(脱灰)。しかし、唾液の力で約30分~1時間で中和され、唾液中のカルシウムやリンが歯の表面に戻ります(再石灰化)。

一日に何度も食べる人は、その回数だけ口の中が酸性になっていますよね。また、ダラダラ食べも歯が溶ける時間を長くしていることになります。

歯の溶ける時間を短くしてあげることが、虫歯予防につながります。歯磨き粉成分はほとんどがアルカリ性のものですから、食べたらすぐに歯磨きをして、口の中を中和してあげましょう。

食後すぐの歯磨きって、とっても重要なんですよ。ついつい後回しにしがちですが、「食べたらすぐ磨く」を習慣付けましょう。

朝ご飯を食べよう!

朝ご飯

みなさん、朝ご飯を食べていますか?
ついつい朝寝坊して、何も食べずに家を出ていませんか?
何も食べなかったからといって、歯を磨かずに家を出ていませんか?

朝ご飯は、1日の活動のためのエネルギーです。朝ご飯を食べないと、脳へのエネルギーも不足するので無気力、集中力低下、体調不良、イライラを引き起こしてしまうのです。

朝ご飯を食べない母親の子は、同じく朝ご飯を食べない割合が高いのです。また、夜遅くに就寝する子どもは、朝ご飯を食べない割合が高くなっています。
(2005年度乳幼児栄養調査より)

朝ご飯を食べて、一日元気で過ごせるようエネルギーを補充しましょう。
子どもが正しい食習慣・生活習慣を身につけるには、まず親が自分の食習慣・生活習慣を見直し、家族みんなが健康でいられるよう心がけましょう。

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