インプラントに年齢制限はありますか?

インプラントは失った歯を取り戻せる治療のため、高齢の人が行うイメージがあります。
しかし、若い人でも歯を失うことはありますし、例え子供でも事故で歯を失う可能性はあるのです。
そこで気になるのが、インプラントの年齢制限です。インプラントを受けるのに年齢制限はあるのか?
ここでは、インプラントと年齢制限をテーマにして、インプラントできない年齢について説明していきます。

年齢制限はない

少なくとも、国で定められたルールのような年齢制限はありません。
治療するかどうかは別にして、子供から高齢の人までインプラント治療の対象になります。
しかし、年齢を理由にインプラントができないケースがあることも事実です。
この場合、正確には年齢自体が直接の原因というわけではないのです。

その年齢によって起こり得ることが、インプラント治療の安全性に問題が生じる可能性があるからです。
少なくとも、タバコやお酒のように統一された年齢制限があるわけではなく、
年齢と患者さんの状態によっては、インプラントを受けられない可能性があるというだけです。
その意味では年齢に関しては漠然的なので、子供や高齢の人はまず歯科医に相談してみてください。

未成年のインプラント

幼い子供はもちろん、未成年の人はインプラントが受けられないケースがあります。
これは、顎の骨の成長がインプラント治療を狂わせてしまう可能性があるからです。
例え永久歯が生え揃っていたとしても、顎の骨は成長しています。インプラントは顎の骨に埋め込むため、
その状態で顎の骨が成長すると、仕上がりに不具合が生じる可能性があるのです。

具体的には顎の骨が成長するとなると、インプラントを埋め込んだ時点と治療の最終段階とでは、
それぞれ顎の骨の状態が異なることになります。
そして、インプラントを埋め込む時点でこの成長を正確に予測することは、歯科医でも困難です。
このため、実際に仕上がった時に顎の骨が原因で、見た目や噛み合わせが悪くなることがあるのです。

高齢の人のインプラント

70歳以上の人だと、インプラントを受けられないことがあります。
人間は高齢になると体力が低下していきますし、身体の治癒能力も低下していきます。
いわゆる衰えというわけですが、この衰えが問題となり、インプラントを受けられないケースがあるのです。
まず、手術や長期間の通院に耐えられる体力があるかどうかが、治療可否の判断基準になります。

また、治癒能力の衰えによって手術からの回復に問題が生じることもあり、
これもインプラントを受けられない原因になることがあります。
他にも、知能が低下していたりする場合なども、インプラント治療ができないことがあります。
これらは精密検査で分かることなので、そこで問題がなければ高齢の人でもインプラントは可能です。

年齢以外にできないケース

上記で説明したとおり、20歳未満の人や70歳以上の人だとインプラントできないことがあります。
では、そこに該当しない20歳以上~70歳未満の人なら絶対にインプラントできるかと言うと、
実際にはそうでもないのです。と言うのも、年齢以外の理由でインプラントできないケースもあるからです。
例えば、重度の歯周病を持った人はインプラントを埋め込むだけの骨がないため、インプラントできません。

また、全身疾患の病気を持っている人も、それが理由で手術できないことがあります。
さらに、骨が丈夫であることがインプラント治療においては重要になるため、
骨粗しょう症で骨密度が低下している場合も、インプラントできないことがあります。
他にも、喫煙する人や糖尿病も人も、同じようにインプラントできないケースがあります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラントに年齢制限はあるのかについてまとめます。

  1. 年齢制限はない :年齢制限は定められていないものの、年齢によってインプラントできないケースはある
  2. 未成年のインプラント :顎の骨の成長が、インプラントの仕上がりを狂わせる可能性がある
  3. 高齢の人のインプラント :手術や長期間の通院に耐えられる体力を持っていないとインプラントできない
  4. 年齢以外にできないケース :全身疾患、重度の歯周病、糖尿病などの人はインプラントできない

これら4つのことから、インプラントに年齢制限はあるのかについてまとめます。
ここで説明してきたように、年齢自体が問題なのではなく、その年齢の人が持っている特徴が問題なのです。
また、人それぞれ個人差があるため、例えば一見年齢的には問題ない50代の人だったとしても、
その人の体力が70代並みに衰えてしまっていれば、この場合もインプラントはできなくなってしまいます。

このためインプラントは万人向けの治療とは言えず、そこがインプラント治療の欠点の一つでもあるのです。
その意味でも、インプラントを検討する人は、まず歯科医に相談するところからスタートすることになります。