歯が動いたような、浮いたような感じがします。原因としてどのようなものが考えられますか?

歯にグラつくような感覚がある時、真っ先に考えられるのが歯周病です。
歯周病は虫歯と並ぶ口腔内の代表的な病気で、
日本人の成人の約7割が歯周病になっているとも言われています。
そこで、ここでは歯がグラつく現状に合わせて歯周病を分かりやすく説明していきます。

1. 重度の歯周病の可能性

歯周病は虫歯のような分かりやすい自覚症状がありません。
痛むこともなければ歯が変色することもなく、自分が歯周病であることに気付かない人がほとんどです。
最も、なかなか気付かないからこそ気付いた時には相当進行しているケースが多いのです。
初期の歯周病は、歯茎に炎症が起きて出血しやすくなります。

さらに、歯と歯茎の間に2ミリ~3ミリほどの隙間が生まれますが、
元々歯と歯茎の間は1ミリほどの隙間があるため、この段階では歯周病だとまず気付きません。
しかし、重度になると歯を支える骨が溶けてしまうため、歯がグラつくようになってきます。
今回のテーマでもある歯のグラつき、それが重度の歯周病の症状とピッタリ一致するのです。

2. さらに進行するとどうなるか

歯周病が進行するほど歯の歯茎の隙間は大きくなり、そのせいでグラグラになってしまいます。
ちなみに、歯周ポケットという言葉を耳にすることがありますが、それはこの隙間のことを示します。
そして、やがて歯が抜け落ちてしまうのです。

また、歯周病は日本人が歯を失う要因のトップとなっています。
初期段階で治療すれば問題ないものの、初期では自覚症状がないために気付きにくく、
気付いた時には進行してしまっていて結果的に歯を失うというパターンです。

3. グラついた状態でも治療できるか

治療自体は可能ですが、患者さんが気になるのは抜歯せずに治療できるかという点だと思います。
これは何とも言えないですし、そもそも抜歯が必要かどうかの判断をするのは担当の歯科医です。
しかし、グラつく時点で歯周病が進行していることは明らかなので、
抜歯が必要となる可能性はゼロではありません。

もし抜歯に納得できない場合、セカンドオピニオンで別の歯科医院を紹介してもらうという方法もあります。
また、歯科医院の中には歯周病治療を専門としているところもあるので、
そういった歯周病治療に長けたレベルの高い歯科医に相談するのもいいでしょう。
少なくとも、グラついた今の状態では一刻も早く歯科医院に行くことが大切です。

4. 初期段階で気付く方法はないのか

歯周病の初期段階では自覚症状がないため、その時点で気付くことは困難です。
歯周病の可能性を疑う自己診断のようなことはできるものの、それはあくまで一つの目安ですし、
その結果がセーフだからと言って100%歯周病でないとまでは言い切れません。
最も確実なのが、歯科医院で定期検診を受ける習慣をつけておくことです。

できれば一ヶ月、もし無理なら三ヶ月に一度は歯科医院に行き、
口内のクリーニングも兼ねて定期検診を受けるようにしてください。
そうすれば、この上ない歯周病予防の対策にもなりますし、
仮に歯周病になったとしても早期発見と早期治療が叶い、歯を守ることができるのです。

5. 歯周病治療は自分のためだけではない

もし歯がグラつく感覚があるなら、すぐにでも歯科医院で治療を受けるようにしてください。
それは自分自身のためであることはもちろん、家族や恋人のためでもあるのです。
と言うのも、歯周病は感染症の病気なので人にうつります。具体的には唾液を通じて感染するため、
小さな子供と食器を共用したり恋人とキスをすることでうつってしまうのです。

つまり、自身が歯周病を治療しない限り、
家族や恋人もまた歯周病を引き起こすリスクを常に抱えることになってしまうのです。
特に注意が必要なのは妊娠中の女性にうつしてしまうことで、
妊娠中の女性の歯周病は早産や低体重児を出産するリスクをおよそ7倍も高めてしまうのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯が動いたり浮く感じがした時に考えられる原因についてまとめます。

  1. 重度の歯周病の可能性 :歯周病の可能性が高く、ある程度進行していることが考えられる
  2. さらに進行するとどうなるか :歯を支える骨がさらに溶けていき、やがて歯が抜け落ちてしまう
  3. グラついた状態でも治療できるか :治療は可能だが、歯が残せるかどうかは進行状況次第
  4. 初期段階で気付く方法はないのか :自覚症状がないため、歯科医院で定期検診を受けなければ難しい
  5. 歯周病治療は自分のためではない :歯周病は唾液を通じて人にうつる

これら5つのことから、歯が動いたり浮く感じがした時に考えられる要因が分かります。
結論としては歯周病である可能性が高く、重度の歯周病の症状とピッタリ一致します。
そして、もし歯周病だった場合は一刻も早い治療が必要です。

さらに悪化すればグラつきは大きくなり、やがて歯が抜け落ちる事態になってしまうからです。
最も、仮に歯周病でないとしてもグラつく以上は歯に問題があるのは明らかですし、
どちらにしても早く歯科医院に行かなければなりません。