歯周病は自覚症状がないと言いますが、初期の段階で気付くことは不可能なのですか?

もし何らかの病気になった場合、治療内容に大きく関わるのがいかに早くその病気を発見できるかです。
つまり早期発見の重要性であり、これは歯科の世界でも同じことが言えます。
そんな中、早期発見が最も難しいのが自覚症状のない歯周病です。
では、実際に初期段階で歯周病に気付くことは不可能なのかについて考えていきます。

1. 初期段階の症状

歯周病の初期段階は歯茎が腫れ、ブラッシングなどで出血が起こるようになります。
これらの点で健康時とは違いがあるものの、確かに自覚症状としては分かりづらいと言えるでしょう。
歯茎の状態を毎日チェックしていなければ腫れには気付かないでしょうし、
ブラッシングの出血もたまたま力を入れすぎただけと考えてしまう人がほとんどです。

最も、中期段階になれば歯がグラつくなどの自覚症状があるものの、
そこまでになってしまえば初期段階ほど簡単な治療では終わらなくなってしまいます。
虫歯のように歯の黒ずみや痛みやしみといった分かりやすい自覚症状がないですし、
普通に生活していては初期段階で気付くことは正直言って困難です。

2. 予防も難しい

初期段階で気付きにくいということは、予防も難しいことになります。
と言うのも、徹底的に歯周病予防をしていたとしても自覚症状がない以上、
現状自身が歯周病になっているかどうかを判断することができません。
歯周病になっているかどうかが分からなければ、当然予防できているかも不安になってくるからです。

もしかすると予防は不充分で、既に歯周病の初期段階になっているかもしれません。
逆に、しっかりと予防できていて健康な状態である可能性もあるわけです。
健康な状態と歯周病の初期段階の状態とでは大きな違いがない分、
自信を持って予防できていると言い切れないのです。

3. 初期段階で発見するためには

初期段階で歯周病に気付くには、歯科医院での定期検診が欠かせません。
歯科医院は治療する場所のイメージが強いかもしれませんが、予防する場所でもあるのです。
理想としては三ヶ月に一度は歯科医院で定期検診を受けることで、
そうすれば口内をチェックしてもらって初期段階の歯周病も見つけることができるのです。

また、歯周病はプラークや歯石に含まれる細菌が原因で起こる病気ですが、
歯石に至っては石灰化しているのでブラッシングで除去することは不可能です。
歯石を除去するには歯科医院で口内をクリーニングしてもらうしかないですし、
その点では歯科医院で定期検診を受けることは歯周病の予防としても大きな効果があるのです。

4. 初期段階で発見する意味

これは歯周病に限ったことではないですが、早期発見することで早期治療できるのが最大の利点です。
歯周病は進行するほど症状は深刻になりますし、それに比例して治療も大掛かりなものになっていきます。
例えば、重度の歯周病になれば歯周外科手術が必要になることもありますし、
治療したとしても歯を残せない可能性が出てくるのです。

大掛かりな治療になればそれだけ治療期間も長くなりますし、治療費も高くなってしまいます。
一方、初期段階の歯周病なら手術も抜歯も必要ありません。
口内をクリーニングしてプラークや歯石を除去する、たったそれだけで治ることもあるのです。
短期間で簡単な治療で済ませるためには、初期段階で発見することが必須条件なのです。

5. 初期段階で気付かないとどうなるか

自然には治らないため、治療しなければ歯周病はどんどん進行していきます。
中期段階になれば歯と歯茎の間の隙間が広がり、歯がグラつくようになってきます。
さらに進行して重度になれば隙間がより広がる上、歯の根の骨も完全に溶けてしまいます。

こうなると歯は完全に支えを失って不安的になるため、最終的に抜けてしまうのです。
また、歯周病の進行は思った以上に早いため、
初期段階で気付けなければそれだけ歯を失う危険性を高めることになるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、初期段階の歯周病に気付くことは不可能なのかについてまとめます。

  1. 初期段階の症状 :歯茎が腫れ、ブラッシングで出血する。痛みやしみがないため気付きにくい
  2. 予防も難しい :歯周病になっているか分かりにくいため、予防できているかどうかも不安になる
  3. 初期段階で発見するには :歯科医院で定期検診を受けるべき。予防としても高い効果がある
  4. 初期段階で発見する意味 :簡単な治療ですむため、治療期間も短くて治療費も安くなる
  5. 初期段階で気付かないとどうなるか :進行して歯がグラつくようになり、最終的には歯が抜けてしまう

これら5つのことから、初期段階の歯周病に気付くことは不可能なのかが分かります。
歯科医院で定期検診を受ける習慣がない人は、初期段階の歯周病に気付くことは難しいです。
だからこそ歯科医は歯科医院での定期検診をすすめますし、実際に多くの人が定期検診を受けています。
こうした早期発見に繋がるだけでなく予防対策としても効果が高いため、
あなたもこの機に歯周病対策を兼ねて定期検診を受けることを考えてみてください。