歯周病になりやすい人となりにくい人っていますか?もしいるならその違いは何ですか?

日本人の成人の7割以上が歯周病と言われており、それだけ歯周病は誰にでも起こり得る病気です。
しかし、中には歯周病に全くならない人もいますし、逆に何度もなってしまう人もいるのです。
この事実から思えるのは、歯周病になりやすい人となりにくい人がいるのではないかということです。
そこで、ここでは歯周病になりやすい人となりにくい人との違いを考えていきます。

1. 男性と女性の違い

一般的に女性の方が歯周病になりやすいと言われています。
これは女性ホルモンが関係しており、女性ホルモンは歯周病菌を増殖させたり、
歯周組織の炎症を悪化させるという作用を持っているからです。

また、女性ホルモンが大量に分泌されたりホルモンバランスが大きく変化する時期が、
最も歯周病を引き起こしやすいと言われているのです。
ちなみに、このタイミングは女性の一生の中で確実に3度訪れます。
それは「思春期」、「妊娠や出産時」、「更年期」です。

2. 歯並びがいいか悪いかの違い

歯並びのいい人は歯周病になりにくく、歯並びの悪い人は歯周病になりやすいです。
これは、歯並びがブラッシングの精度に影響してくるのが理由です。
歯並びが悪いことでブラッシングしにくく、磨き残しがたくさん出てきます。

歯周病を予防するにはいかにブラッシングでプラークを除去できるかですが、
磨き残しがあることでプラークを完全に除去できないのです。
一方、歯並びがいいとブラッシングに支障がないため、
歯並びが悪い人に比べて綺麗にプラークを除去できるのです。

3. 喫煙するかしないかの違い

喫煙が身体に悪影響を及ぼすことは周知の事実ですが、身体だけでなく口内にも悪影響を及ぼします。
例えば、喫煙することで歯にタールが付着し、タールが付着することでプラークも付着しやすくなります。
また、ニコチンによって身体の抵抗力が低下して病気になりやすくなるのです。

歯周病も一つの病気ですから、「病気になりやすい=歯周病になりやすい」ということになります。
さらに、喫煙は歯周病を引き起こすだけでなく進行も早めます。
つまり、一旦歯周病になってしまうと喫煙している以上、なかなか治りにくくなってしまうのです。
ちなみに、喫煙者が歯周病になるリスクは非喫煙者に比べて数倍高まるというデータもあります。

4. 糖尿病を持っているかいないかの違い

糖尿病の人は、そうでない人に比べて歯周病になるリスクが2倍高まると言われています。
これは、身体の抵抗力が低下するという糖尿病の症状が関係しています。
これも上記の喫煙同様、身体の抵抗力が下がることは病気になりやすいということを意味します。

そして、この場合も「病気になりやすい=歯周病になりやすい」ということになるのです。
また、血糖値のコントロールが悪いほどこのリスクも高くなり、
これも喫煙同様に一旦歯周病になると治りにくくなってしまうのです。

5. 定期検診を受けているかいないかの違い

そもそも、いくら歯周病になりにくい体質の人でも自身の力だけで歯周病を予防するのは困難です。
例え歯並びがよくても口内のプラークを全て除去するのはまず不可能ですし、
プラークが歯石になってしまえばブラッシングでは除去できません。
このため、歯周病を予防したい人の多くは歯科医院で定期検診を受けています。

口内のクリーニングによって歯石も除去できますし、何より歯周病になった場合も早期発見できるからです。
普段から歯科医院で定期検診を受けているかいないかで、歯周病になるリスクに大きな差が生まれるのです。
また、これは歯周病だけでなく虫歯においても言えることで、
歯科医院で定期検診を受けているかどうかが、虫歯になる確率に大きく影響してきます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病になりやすい人となりにくい人の違いについてまとめます。

  1. 男性と女性の違い :女性ホルモンは歯周病菌を増殖させるため、女性の方が歯周病になりやすい
  2. 歯並びがいいか悪いかの違い :歯並びが悪いとブラッシングの精度が落ちるため、歯周病になりやすい
  3. 喫煙するかしないかの違い :タールなどが口内に悪影響を及ぼすため、喫煙者は歯周病になりやすい
  4. 糖尿病を持っているかいないかの違い :糖尿病だと身体の抵抗力が低下するため、歯周病になりやすい
  5. 定期検診を受けているかいないかの違い :定期検診を受けていないと歯周病を予防するのは難しい

これら5つのことから、歯周病になりやすい人となりにくい人の違いが分かります。
性別や持病など、中にはどうにもならない理由が関係しているのも事実です。
そんな中、歯科医院で定期検診を受けるというのは誰にでもできることです。

このため、日頃から定期検診を受ける習慣を身につけておけば、誰もが歯周病になりにくい状態を作れます。
特に、女性は歯周病によって早産や低体重児を招くという出産時の大きなリスクがあるため、
虫歯同様に歯周病もしっかりと予防していかなければならないのです。