虫歯と歯周病、予防が難しいのはどちらですか?

杉並区西永福の歯医者さん、西永福歯科です。
今回のテーマは「虫歯と歯周病ではどちらの予防が難しいのか」です。
虫歯も歯周病もお口の健康を脅かす病気であり、どちらも徹底予防が必要です。

ではどちらの方が予防するのが難しいかと言えば、その答えは歯周病になります。
同じ予防方法でありながらなぜ歯周病の方が予防するのが難しいのか?
ここではその理由を説明するので、それを歯周病に危機感を持つ一つのきっかけとしてください。

1. 虫歯の予防方法と効果の充実

虫歯も歯周病も予防の基本は歯磨きや定期検診ですが、
歯周病に比べて虫歯は予防方法がいくつも発見されており、予防方法とその効果が充実しています。
例えば、以前は「キシリトールが虫歯予防に効果的」とニュースになりました。

そして最近では「フッ素が虫歯予防に効果的」と言われ、ほとんどの歯磨き粉にフッ素が配合されています。
このように虫歯は効果的な予防方法が次々と話題になるのに対して、歯周病にはそれがありません。
話題になれば多くの人がそれを実践しますし、この差が虫歯の方が予防しやすい事実に繋がっているのです。

2. 日常生活に潜む歯周病の要因

歯周病になる要因は日常生活にも潜んでおり、その意味で生活習慣病とさえ言われています。
例えば、疲労やストレスは身体の免疫力を低下させて歯周病に掛かりやすくさせますし、
喫煙する人はそれだけで歯周病になるリスクを数倍高めてしまいます。

また、糖尿病を患っている人は歯周病に悪影響があるとも言われており、
歯周病は単にお口を綺麗にするだけでは予防しきれないのです。
つまり歯磨きだけでは完全な予防ができない点が、歯周病予防の難しいところでもあるのです。

3. 虫歯に比べて軽視されがちな歯周病

虫歯も歯周病も、予防するためには本人の予防への意識の強さが何よりも大切です。
いくらここで予防方法を挙げたところで、それを実践しなければ何の意味もないからです。
さて、虫歯と歯周病の予防意識を比較すると、ほとんどの人が虫歯の予防意識の方が高い傾向があります。

これは虫歯が歯周病に比べて、痛くてつらい症状だからというのが理由だからと考えられます。
虫歯は歯が痛くなるから予防したい…それに対して歯周病は痛くないからそんなに怖くない…
そんな歯周病への軽視が予防意識を低くさせてしまうのです。だから歯周病の予防が疎かになるのです。

4. 歯周病は目立った自覚症状がない

予防もそうですが、歯周病は虫歯に比べて進行を許してしまう可能性が高いです。
と言うのも、歯周病は虫歯の痛みのような目立った自覚症状がないからです。
正確には自覚症状はあるものの、初期段階の自覚症状は歯肉の腫れ程度で痛みは一切ありません。

また、虫歯の場合は歯が黒ずむことで気付きますが、歯肉をチェックする人は少ないでしょう。
このため、自分が歯周病であることに気付きにくいのです。
気付きにくいからこそいつの間にか進行させてしまい、気付いた時には重症化しているケースもあるのです。

5. 女性は歯周病になりやすい

女性は歯周病になりやすく、その意味で女性は虫歯よりも歯周病の方が予防は難しいと言えるでしょう。
これは、女性ホルモンをエネルギー源とする歯周病菌が存在するのが理由です。
ちなみに、歯周病になりやすくなる時期は女性ホルモンのバランスが大きく変化する時期です。

具体的なタイミングとしては思春期、妊娠や出産時、更年期が挙げられます。
一方虫歯には、このような…言わば虫歯になりやすい時期というのは存在しないため、
それが存在するという点でも歯周病の予防の方が難しいことが分かります。

6. 定期検診を受けて予防する

ここまでの説明から、歯周病は予防が難しいと感じる人も多いでしょう。
しかし、歯科医院で定期検診を受けていれば歯周病も虫歯と同じように予防できます。
定期検診ではお口の中をクリーニングするため、細菌の潜むプラークや歯石を綺麗に除去できます。

さらにお口の状態もチェックするため、自分では気付きにくい歯周病もいち早く発見できるのです。
また、生活習慣改善のアドバイスもしてもらえるため、日常生活に潜む歯周病の要因を把握できるのです。
さらにブラッシングの指導も受けられるため、歯磨きの精度を高めることもできます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯と歯周病ではどちらの予防が難しいのかについてまとめます。

  1. 虫歯の予防方法と効果の充実 :キシリトールやフッ素など、虫歯は効果的な予防方法が複数存在する
  2. 日常生活に潜む歯周病の要因 :喫煙や身体の免疫力の低下なども歯周病になるリスクを高める
  3. 虫歯に比べて軽視されがちな歯周病 :歯周病は痛みのなさで軽視されやすく、予防意識が低い人が多い
  4. 歯周病は目立った自覚症状がない :歯周病は目立つ自覚症状が少なく、知らない間に起こってしまう
  5. 女性は歯周病になりやすい ;女性ホルモンの関係で、女性は歯周病になりやすい
  6. 定期検診を受けて予防する :定期検診を受けるようにすれば、歯周病の予防はそれほど難しくない

これら6つのことから、虫歯と歯周病ではどちらの予防が難しいのか分かります。
虫歯よりも歯周病の方が難しいとは言え、きちんと予防すれば歯周病は防げます。
高い予防意識を持って歯磨きを丁寧に行い、歯科医院で定期検診を受ける習慣を身につけてください。
自分の歯を守るためにも、虫歯同様に歯周病も徹底予防してください。