セラミックの白さは調整可能ですか?
杉並区西永福の歯医者さん、西永福歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「セラミックの白さの調整」です。
詰め物や被せ物をセラミックにすることで天然の歯と同じような白さが手に入りますが、
患者さんからすれば実際にどれくらいの白さなのかが気になると思います。
と言うのも、例え白くても隣接する歯と異なった白さであれば、
いくら白いといっても不自然で見栄えが良いとは言えないからです。
そして、歯の色というのは人それぞれ微妙に違いますし、
その意味でもセラミックの白さは調整可能かどうかについて説明していきます。
白さの調整は可能
まず結論から言うと、セラミックの白さを調整することは可能です。
具体的にはセラミックの色には多くの種類があり、
その中で最も患者さんの歯に合う白さを歯科医が選ぶ流れになります。
つまり、「白さは調整可能なので不自然な白さにはならない」と考えておけばいいでしょう。
最も美しいのはオールセラミック
白さの調整が可能とは言え、元の美しさの問題があります。
後の項目で詳しく説明しますが、セラミックにはいくつかの種類があるのです。
そして、その中で最も美しいとされているのがオールセラミックです。
このため、例えばハイブリッドセラミックを選んでピッタリ合う白さを選んだとしても、
オールセラミックのピッタリ合う白さには叶わないのです。
つまり、何より美しさにこだわるのであれば、白さの調整云々以前にオールセラミックを選ぶべきです。
ホワイトニングに注意
セラミックにする時は、ホワイトニングをする予定がないかを改めて自分で考えてみてください。
と言うのも、人工物であるセラミックをホワイトニングすることはできません。
このためセラミックを入れてからホワイトニングをすると、白さは不自然になってしまう可能性があるのです。
分かりやすく言うと、セラミックを入れる際は他の歯の色を見た上でピッタリ合う色のセラミックを選びます。
ここでホワイトニングをすることで他の歯の色が変わってしまうため、
ホワイトニング以前の歯の色に合わせたセラミックが目立ってしまうのです。
そう考えると、ホワイトニングを予定している方はまずホワイトニングをしてからセラミックにするべきです。
最も、実際にはホワイトニングの色も調整可能ですから、
本当に今すぐホワイトニングをする予定さえなければそこまで深刻に考える必要はありません。
セラミックの種類
上記で少し触れましたが、セラミックにはいくつかの種類があります。
最も美しいのはオールセラミックですがそれ以外のセラミックにも特徴があるため、
ここでセラミックの種類について説明しておきます。
オールセラミック
説明したとおりセラミックの中で最も美しく、最も機能性の高いものです。
これは、オールセラミックという名前が示すとおり100%セラミックでできているからです。
美しい白さに加えて天然の歯に近い光沢を持っており、唯一欠点を挙げるとすれば費用の高さです。
ハイブリッドセラミック
セラミックとレジンを混ぜたタイプのもので、レジンが混ざっている分美しさはオールセラミックに劣ります。
ハイブリッドセラミックの長所は、レジンが混ざっていることでセラミックの中でも費用が安いことです。
このため、お手軽なセラミックとして希望される方が多くいます。
メタルボンド
見える箇所はセラミックで仕上げ、見えない箇所は金属で仕上げた特殊なタイプです。
金属が混ざっていることが長所にも短所にもなっており、長所は金属が混ざっていることで頑丈な点です。
一方短所は金属が混ざっていることで、セラミックでありながら金属アレルギーの対象になってしまう点です。
ジルコニアセラミック
100%セラミックという点ではオールセラミックと同じですが、
光沢の差でオールセラミックよりも美しさでは若干劣ります
。ジルコニアセラミックの最大の長所は硬さであり、割れるというセラミックの欠点を補った頑丈さが特徴です。
…美しさを最優先するのであればオールセラミック一択ですが、
ここで説明したとおりそれぞれのセラミックにはそれならではの特徴があります。
全ての特徴を踏まえた上で自分の希望に合った種類のセラミックを選びましょう。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、セラミックの白さの調整についてまとめます。
1. 白さの調整は可能 :他の歯の色を見てそれに最も合った色のセラミックを歯科医が選ぶ
2. 最も美しいのはオールセラミック :セラミックの中でも最も美しいのはオールセラミック
3. ホワイトニングに注意 :セラミックを入れた後にホワイトニングすると他の歯の色が変わってしまう
4. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンドなどの種類がある
これら4つのことから、セラミックの白さの調整について分かります。
白さの調整は可能ですからその点の心配はいりません。
重要なのはどの種類のセラミックを選ぶかですが、
仮に何より美しさを重視したいのであればオールセラミックを選ぶべきでしょう。