歯を白くする方法はホワイトニング一択ですか?
杉並区西永福の歯医者さん、西永福歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「ホワイトニング以外で歯を白くする方法」です。
歯を白くする方法と言えばホワイトニングを想像しますが、ホワイトニングでも白くならない歯があります。
テトラサイクリンによって変色した歯や神経が死んでしまった歯はほとんど白くならないですし、
銀歯やレジンなどの詰め物や被せ物…いわゆる人工物もホワイトニングできません。
ではこのような場合は歯を白くすること自体が不可能なのでしょうか。
そこで、ここではホワイトニング以外で歯を白くする方法について説明していきます。
ラミネートベニア
ラミネートベニアを分かりやすく例えると歯の付け爪…つまりネイルチップのようなもので、
セラミックを歯に貼り付けることで白く見せる方法です。
歯の表面のエナメル質を0.5ミリほど削り、そこに薄いセラミックを歯科用の接着剤で貼り付けます。
元の歯が白くなるわけではないこと、さらに歯を削る必要があることがデメリットですが、
一方メリットとしては短時間で治療が終わることや歯並びも綺麗に見せられることが挙げられます。
ちなみに、歯並びや噛み合わせの状態によってはラミネートベニアができないこともあります。
ホワイトコート
ホワイトコートを分かりやすく例えると歯のマニキュアです。
1回で白くできるため、結婚式などのイベントに合わせて希望する人も多い治療です。
マニキュアとは言っても専用のコーティング剤を使用するため、もちろん歯磨きも問題なく行えます。
一方で1ヶ月~3ヶ月ほどで徐々に剥がれてくるため、長期間白さを維持することは不可能です。
このため、ホワイトコートで手に入る白さはあくまで一時的なものだと思っておいた方が良いでしょう。
さらに「塗る」という治療方法上、歯の裏側や奥歯をホワイトコートすることはできません。
セラミック治療
人工物を白くする方法で、詰め物や被せ物をセラミックにする治療です。
はじめて詰め物や被せ物を入れる場合はもちろん、
既に銀歯やレジンを使用している人がセラミックに交換することも可能です。
セラミックは天然の歯に近い白さや光沢があるため、詰め物や被せ物には見えない自然な美しさを誇ります。
また、陶器であるセラミックを奥歯で使用する場合は割れや欠けを心配すると思いますが、
その場合はメタルボンドやジルコニアセラミックなど強度に優れたセラミックを選択すれば問題ありません。
歯のクリーニング
予防歯科や定期検診で行う治療メニューの1つで、歯を白くすることはできません。
しかし歯の表面の着色や汚れが落とせるため、コーヒーやワインなどで変色した歯を綺麗にできます。
ちなみに、このような汚れに対しては市販のホワイトニング歯磨き粉も効果的です。
最も、歯のクリーニングの効果は歯の表面の着色や汚れを落とすことではなく、
虫歯や歯周病の原因となるプラークや歯石の除去にあります。
このため、例え歯が真っ白で美しい人でも定期的に歯のクリーニングを行うことをおすすめします。
ホワイトニングの種類について
今回のテーマはホワイトニング以外の歯を白くする方法ですが、
実はホワイトニングにもいくつかの種類があるのはご存じでしょうか。
正確には、ホワイトニングには3つの種類があります。
•オフィスホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニングで最も一般的な方法です。
歯科医が薬剤を扱うため高濃度のものが使用でき、そのため早く歯を白くできます。
ただしその一方で後戻りするのも早く、白さを維持するには定期的にホワイトニングを重ねることが必要です。
•ホームホワイトニング
自宅で行うホワイトニングで、使用する専用のマウスピースと薬剤は歯科医院で受け取ります。
オフィスホワイトニングよりも薬剤の濃度が薄いため、歯が白くなるまでに時間が掛かります。
しかしその分しっかりと薬剤を浸透させられるため、オフィスホワイトニングよりも白さを長期間維持できます。
•デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法でそれぞれのメリットが活かされており、
オフィスホワイトニングのように早く歯が白くなり、ホームホワイトニングのように白さが長期間維持できます。
ホワイトニングの中で最も優れた方法ですが、その分費用が高いのがデメリットです。
…これらは方法や特徴が異なるだけで、ホワイトニングであることに変わりありません。
つまりホワイトニングで白くならない歯は、これら3つのどの方法でも白くなりません。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、ホワイトニング以外で歯を白くする方法についてまとめます。
1. ラミネートベニア :歯を削って薄いセラミックを貼り付ける方法で、イメージとしては歯のネイルチップ
2. ホワイトコート :歯に専用のコーティング剤を塗る方法で、イメージとしては歯のマニキュア
3. セラミック治療 :詰め物や被せ物をセラミックにする治療で、人工物を白くできる
4. 歯のクリーニング :歯の表面の汚れや着色によって白さが落ちている場合に効果的
5. ホワイトニングの種類について :ホワイトニング自体、オフィスホワイトニングなど3つの種類がある
これら5つのことから、ホワイトニング以外で歯を白くする方法について分かります。
ホワイトニングで白くならない歯に対しては、これらの方法が効果的です。
また、ホワイトニングは重ねて行うことができるため、
「白くならない」ではなく「白くなりにくい」場合は何度か行えば徐々に白くすることが可能です。