虫歯の状態と自覚症状について教えてください

杉並区西永福の歯医者さん、西永福歯科です。

今回のテーマは「虫歯の状態と自覚症状」です。

「虫歯がある」と一言で説明しても、患者さんに具体的な状態は伝わりません。

 

どの程度虫歯が進行しているのか、どのような自覚症状が起こるのか、

分かりやすく伝わらなければ患者さんも不安になってしまうでしょう。

そこで、ここでは虫歯の状態と自覚症状について分かりやすく解説していきます。

 

CO(シーオー)段階の虫歯

「O」は「ゼロ」ではなく「オー」と読みます。分かりやすくいえば虫歯になりかけの状態です。

表面のエナメル質に欠損は見られないものの、脱灰によって歯が濁った白さになっています。

経過観察と万全なケア次第で虫歯の進行を止めることができ、歯を削るような治療は必要ありません。

 

<CO段階の自覚症状>

ほとんど自覚症状はないため、全く気づかない人も多いでしょうが、

見た目として「歯の表面に白い白濁が見える」「奥歯の溝が黒っぽくなっている」などの変化が起こります。

 

C1段階の虫歯

虫歯がエナメル質まで進行しており、エナメル質の破壊が起こっている状態です。

 

  • 虫歯がエナメル質まで進行している
  • 虫歯がエナメル質と象牙質の境目付近まで進行している

 

どちらも虫歯の状態としてはC1に含まれますが、

象牙質との境目付近まで進行しているかどうかで自覚症状に差があります。

 

<C1段階の自覚症状>

エナメル質が溶かされて欠損しているため、食べ物が詰まりやすくなります。

また、エナメル質まで進行した状態なら痛みを感じることはないですが、

象牙質との境目付近まで虫歯が進行していた場合、冷たいものがしみるなどの症状が起こります。

 

C2段階の虫歯

虫歯がエナメル質の奥にある象牙質まで進行している状態です。

歯に穴が開く場合もありますが、歯の内部で虫歯が進行している場合は一見歯に異常は見られません。

ただ、内部で虫歯が進行していることで、光などを当てて透かしてみると歯の内部が変色しています。

 

<C2段階の自覚症状>

象牙質にまで虫歯が進行してことで歯が痛くなり、ほとんどの人がこの段階で虫歯を自覚します。

痛みについては常に感じるわけではなく、物理的な刺激・冷たいものを飲食するなどによって感じます。

虫歯は入り口が小さく内部で大きく進行するケースもあり、その場合は痛みを全く感じないこともあります。

 

C3段階の虫歯

歯髄腔…すなわち、歯の神経まで虫歯が進行した状態です。

基本的には歯に大きく穴があいていているので一目で虫歯を発見できますが、

やはり内部で進行するタイプの虫歯の場合、見た目では虫歯と判断できない可能性もあります。

 

<C3段階の自覚症状>

歯の神経まで虫歯が進行することで、ズキズキした激しい痛みを常に感じます。

さらに、これまでは冷たいものに対してしか感じなかった痛みが、温かいものでも痛みを感じるようになります。

また、冷水を含んだ状態だと痛みが落ち着く場合、歯髄腔の中で強い炎症が起こっていることが考えられます。

 

C4段階の虫歯

重症化した末期状態の虫歯です。

歯の根より上の部分が完全に溶かされ、歯としての見た目・機能が完全に失われます。

 

<C4段階の自覚症状>

痛みの有無だけで説明すればC4段階の虫歯に痛みは一切なく、これは神経が死んでしまっているのが理由です。

痛みを感じていた虫歯に痛みを感じなくなるのは神経が死んでしまった証拠であり、

ここまで虫歯が進行すると歯を残すことができず、抜歯の処置が必要になる可能性も高いでしょう。

 

さらなる進行

虫歯の進行度はCO~C4の5段階で示されますが、C4でも虫歯を放置しているとさらなる症状が起こります。

C4段階で歯は完全に溶かされますが、治療しなければ虫歯菌は依然として生き続けており、

今度は血液の中に入り込んで血管を通じて全身に回ります。

 

この時、脳や心臓に回ることで脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす要因になることがあり、

ケースとしてはごく稀ですが虫歯の放置が原因による死亡例も報告されています。

 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、虫歯の状態と自覚症状についてまとめます。

 

1. CO(シーオー)段階の虫歯 :自覚症状はなく、経過観察とケア次第で自然治癒が見込める

2. C1段階の虫歯 :エナメル質まで虫歯が進行しており、象牙質との境目付近まで進行すると痛みを感じる

3. C2段階の虫歯 :象牙質まで虫歯が進行しており、物理的刺激・冷たいものなどによって痛みを感じる

4. C3段階の虫歯 :神経まで虫歯が進行しており、常にズキズキとした激しい痛みを感じる

5. C4段階の虫歯 :虫歯の末期段階。歯はボロボロに溶かされ、抜歯が必要になる可能性が高い

6. さらなる進行 :虫歯を治療しなかった場合、最終的に虫歯菌は血液に入り込み、血管から全身に回る

 

これら6つのことから、虫歯の状態と自覚症状について分かります。

歯科検診を受けた際、医師が口の中の状態をチェックして「C1」「CO」などということがありますが、

それは虫歯の状態を意味しており、もっとも重症な状態となるのが「C4」です。

また「CO」は虫歯とはいえず、正確には虫歯になりかけ…風邪で例えるなら風邪気味の状態です。